如懿伝・瓔珞に登場する皇帝である乾隆帝
乾隆帝の父親である雍正帝や祖父である康熙帝には歴史書にはあまり色恋沙汰は残されていませんが、乾隆帝には非常に多くの色恋沙汰や伝説が残されています
そのためドラマでも取り上げられやすい物語は多いです
その一つが今回取り上げる香妃伝説です
如懿伝では容妃(寒香見)、瓔珞では順嬪(鈕祜禄沉璧)のモデルとなった人物であり、物語です
香妃伝説
昔々、現在で言う新疆ウイグル自治区のタリム盆地に回部と呼ばれる部族集団が居住していました
そこの部族長の妻が絶世の美人であり、その名声は広く清の国に轟いていました
また、その女性の体からは生まれつき非常に良い香りがしたので香妃と呼ばれていました
その香妃の噂を以前から知っていた乾隆帝はどうしても香妃を手に入れたくて仕方がありませんでした
そのため乾隆帝は回部を征伐する事になった時に、将軍に香妃を生け捕りにしてくるように命じました
その後、将軍はその命令を実行し、将軍に捕虜にされた香妃は紫禁城に連れて来られました
その報告を聞いた乾隆帝は非常に喜び、香妃をすぐに側室にしました
しかし香妃は元の夫の事を心から愛しており、乾隆帝に全く心を許しませんでした
また常に懐に剣を忍ばせておりました
乾隆帝は根気強くアプローチをし続けたり香妃のためにイスラム教のモスクを建築したりしましたが
結局、香妃の気が変わることはありませんでした
この一連の話を耳にした皇太后が、香妃に心底熱中している乾隆帝に災いが及ぶことを危惧し、乾隆帝が不在のところを見計らって香妃を呼びよせました
そこで香妃はいったい何が欲しいのか?何が望みなのか?と質問すると香妃は、私が欲しいのは”死のみ”と答えました
皇太后はその望みを叶えてやるぞよと言うと、香妃は喜んでそれを受けいれ毒を飲みました
その知らせを聞いた乾隆帝が駆けつけた頃には”時すでに遅し”で香妃は亡くなっていましたが、良い香りが辺りを覆っていました
〜ちゃんちゃん〜